定常情報源のエントロピーレート
定常情報源のエントロピーレートには2つの表し方があります。
1つは
で、もう1つは
です。
この2つの極限が等しいことを示します。
まず、以下が成り立ちます。これをチェインルールといいます。
すなわち
です。
ここで、条件が多くなるとエントロピーが小さくなるため、以下の式が成り立ちます。
上式の右辺は定常情報源の性質から以下となります。
上の2つの式から、はiについて、単調非増加であることを示しています。このことと、エントロピーが非負であることから、極限が存在することがわかります。
極限が存在することがわかったので、2つの表現が等しいことを示します。
以下のチェザロ平均aというものの性質を使います。
をとみなし、をとみなすと、
が成り立つことがわかります。