大学時代

 今日は、僕の大学時代の前半について書いてみようと思う。僕は、大学時代から、一人暮らしをはじめた。ぼろいアパートで家賃は4万円ちょっとだった。シャワーとトイレも共同だった。大家さんは、元気のいいおばさんで、剣道をしていた。毎朝、大家さんは素振りをしていた。僕がこのアパートを選んだのも、大家さんの人柄に惹かれた部分が大きかった。アパートでの生活が始まると、他の部屋の学生とも仲良くなった。仲良くなったといっても、本当の友達というほどでもなく、会ったらしゃべる程度だったが。僕は、一人部屋にこもって、物理や数学の勉強をしていた。勉強に飽きると小説などを読んでいた。当然、勉強や読書だけで1日のすべての時間が埋まるわけではなく、それ以外の時間は、こそこそとオナニーをしていた。僕の大学時代を象徴するもの、それは、オナニーであった。1日に3回ほど、激しく射精した。それでも、僕の精液は次から次へとたまっていった。部屋にクチュクチュといういやらしい音が響き渡っていた。
 僕の大学時代を象徴する第2のもの、それは女の子だった。アパートは女人禁制で、親戚以外の女の人は入ってはならなかった。ところが、他の部屋の学生の中には、女の子を連れ込んでいた人がいた。僕は、連れ込むところを目撃してしまった。それは、岩手から上京してきた学生で、普段から、よく話す友人だった。彼には地元に彼女がいた。ところが、性欲の暴発のためであろう、同じサークルの女子を連れ込んだのだ。おそらくやっただろう。僕は童貞だったので、その光景を見て、動揺するとともに、異常にむらむらしてしまったのを覚えている。しかしながら、僕は、大学時代、常にむらむらしていたのだ。高校が男子校だったので、キャンパスを行きかう女子学生がすべて、エロい存在に見えた。
 大学では理工学部に所属していた。僕と同じように、高校時代、勉強一筋で、童貞の人も多かった。実験のときなど、女子学生とペアになることがたまにあった。それでも、僕は、女の子に気軽に話しかけることができなかった。