日高普「経済学」メモ2

大航海時代の商品経済
アジア→ヨーロッパ(胡椒)
ヨーロッパ→アジア(銀)
アメリカ→ヨーロッパ(銀)
ヨーロッパ→アメリカ(毛織物)

■毛織物の生産
問屋制家内工業(putting-out system) (問屋が手工業者に原料を貸し、製品ができあがると、手数料を与えてこれを回収)
イギリスが囲い込み運動により、毛織物生産
農民は浮浪者として、都市に流出し、のちに産業資本で働く労働者になった。(資本の原始的蓄積)
商人資本の発展により、封建制度が解体し、商人資本と結びついた国王の力が強くなった。(絶対王政)

重商主義
国王が、金銀を得るために貿易を奨励した。(金銀こそが真の富であるという考えにもとづく)
重商主義は資本主義の形成期を示す。

■マニュファクチャー
問屋制のもとで毛織物生産をおこなう手工業者のなかに、少数の成功者がでてくると、工場をもち、労働者を
雇って働かせるものがでてきた。
労働者は技術的分業をおこなった。(機械は用いられない)

産業革命
紡績機が改良され、綿工業が機械制工業となった。(毛織物工業ではない)

自由主義
ロンドンは世界貿易の中心地となり、重商主義的な政府の保護は不要になった。
それどころか、経済についての国家権力の干渉は、一般的に有害とされるようになった。