小説

 ある朝、目覚めると、私は恍惚とした気分だった。勃起しており、パンツが精液でベトベトであった。ああ、夢精したのか。私は布団に精液がついていないのを確認するとほっとして、布団から出た。パンツを洗濯機に放り込み、バスルームでシャワーをちんぽに当てた。皮をかぶったちんぽ。皮の中にまで精液がたまっていたので、皮をむいてよく洗った。
 私が、私のちんぽを洗いながら考えたこと。夢の中で、私を射精に導いたあの子。どんな顔をしていただろう。思い出せない。そういえば、今日は日曜日だ。この一週間、私は、仕事しかしていなかった。朝7時に会社に行き、10時まで残業をし、家に帰ってからもオナニーさえしなかった。この一週間、女の子のことを一瞬たりとも考えなかった。毎日、食事は外食ですませ、冷蔵庫には何も入っていない。例のもの以外には・・・。とにかく、ちんぽを洗い終わったら、何か食べるものを買ってこよう。
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 コンビニで私が選んだもの。「野菜一日これ一本」、「たらこスパゲティ」、「おしゃぶり昆布」。合計690円。レジがなかなか進まない。杖をついたばあさんが、から揚げ棒を5本も注文している。誰がなにを注文しようが私には関係ないのだが。私は、これら三つの商品を手に持って、並んでいた。おしゃぶり昆布とは、ずいぶんいやらしいネーミングだなあ。私の想像第2はこれだ。ばあさんが私の肉棒をおしゃぶりしている。ばあさんが私の肉棒をおしゃぶりしている。ばあさんが私の肉棒をおしゃぶりしている・・・。
 そうこうするうちに前に並んでいたばあさんは消えていた。そして気づいたこと。私は、軽く腰を前後に振っていた。私は、想像力豊かな人間なのだ。