野見山暁治という画家

 昨日(12/10)、ジュンク堂で『野見山暁治画文集 目に見えるもの』を購入した。全く知らない画家だったが、本屋でページをぱらぱらとめくるうち、その文章と絵に引き付けられた。
 若い頃の絵を見ると、エル・グレコやベーコンの影響がみられる。しかし、現在の絵を見ると、半具象半抽象という感じだ。僕の書きたい絵のイメージはこれだ、と思ってしまった。(これは危険な思い込みだが)
 僕の描きたい絵は、「空間でも物体でもない絵」である。空間と物体、色と形、それらは相反するものである。たがいに別れようとしているそれらの性質を包含する新たな視点。それこそ僕が手に入れたいものだ。
 描くためには眼が変わらなければならない、しかし、眼を変えるためには手を動かさなければならない。

野見山暁治 ある日
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野見山暁治 かけがえのない空
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